設計図の制作を生業としている人なら「ああCADのフォーマットね」とすぐにわかるはずだ。今まで仕事で扱っていたファイルの拡張子はinddかaiかpsdかepsかjpgかtiffか…。今後はこの新たな拡張子とも関わっていくことになるはずだ。
メインの仕事だった雑誌レイアウトが年内で終わる。他の収入源はときどき依頼される広告や装丁のデザイン、あとは子どもの小遣い程度の年金。そんな低所得高齢者は今後も何か仕事を続けていかないと生きていけない。そんな状態の昨今、ありがたいことに40年来の知人が仕事を発注してくれることになった。定期的というわけではないがありがたい話だ。仕事の内容はCADソフトで作られた大規模施設の図面に知人が経営するの会社の商品(というか機材。ステージとかテーブルとか大量の椅子とか簡易階段とか)を組み合わせて営業用の資料を作る。そのために幾つかのCADソフトが使えなくてはならないのだ。
dwgはAutoCADという設計業界では標準的なソフトで作られたファイルの拡張子。dxfは最も汎用性の高いファイルで、ほとんどのCADソフトでサポートされている。vwxはVectorworksという高機能CADのファイル。AutoCADはサブスク契約でVectorworksは買取だったようだが、知人の会社が契約しているので個人的な出費はない。助かる。最後jwwはフリーウェアのJWCADというソフトのファイル。知人の会社の過去の商品はほぼこのソフトで設計されていた。
ずっとグラフィックの世界でやってきたからパソコンはMacでソフトはAdobe系というのが定番だったが、CADの世界はWindowsが王道。幸いAutoCADもVectorworksもMac版があるのでなんとかなったが、JWCADのMac版は2016年から更新されておらず現在のMacでは使えない。仕方がないので2011年製のWindowsノートPCを復活させて使うことにした。スペック的には推奨基準に至らないのだが、Windows10にアップデートしてあったのでインストールすることはできた。試しにvwxのファイルを開いてみたらちゃんと開いた。安堵。
設計図はグラフィックに似ているが、そもそもの出発点が違うのでグラフィック的思考ではうまく扱えない。最も大切なのは数値が正確であることで、カッコいいからこのあたりでななんてことはできない。ソフトのメニューもグラフィックとはまったくちがうので戸惑う。
とはいえ、この歳になって(齢68歳)今までとは違う発想で図像を捉えるのは楽しみでもある。
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