冷静に考えれば今どきのミラーレス機にはたいがいMマウント変換アダプターが用意されていて、どのメーカーのデジカメでもMマウントのレンズは使えるのだ。SONYとかFUJIFILMの中古カメラなら、4万円も出せば電子ファインダーも内蔵され、もっと画素数の多い、高感度にも強いカメラが購入できるはず。なのになぜここまでGXRに執着する必要があったのだろうか。
ひとつはミラーレス機のデザインが気に入らない、というのがある。性能はどのメーカーも素晴らしいと思うが、あのやけにツルっとしたデザインが好きになれない(FUJIFILMのレンジファインダーっぽいXシリーズはマシな方だと思うが)。かと思えばフィルム時代の一眼レフのデザインを踏襲したもの(ヘリテージデザインというらしいが)もいただけない。デザインに必然性がない。プリズムもミラーボックスも無いデジカメにペンタ部の突起は意味をなさない。中には電子部品が詰め込まれているようだがあの形に合理的性はない。ヘリテージなデザインにしたければセンサー以外は全てアナログ(機械式?)にすべきで、その方が思想として美しい(唯一、Nikon Dfはそうだったが)。
RICOHのデザイン、とくにGR系のカメラのデザインは系譜というか伝統というか、フィルム時代からのこだわりがある。これこそがヘリテージだろう。クルマに例えれば伝統を重んじるドイツ車っぽいところがいい(まあLEICAがそもそもそういう会社だけど)。
MOUNT A12は自社のレンズはつけられない(他のユニットは全て自社のレンズ)。Mマウントレンズ専用に設計されているユニットだ。つまりはほぼほぼLEICAなわけだ。口の悪い人ならプアマンズライカと呼ぶのだろが(フィルム時代のベッサもそう呼ばれた)。EPSONのR-D1(基本の金型、レンジファインダーユニットはコシナのベッサを使っていた)も同じような設計思想であったと思う。いずれにせよ、LEICAに憧れるもののそんな余裕が無い者への福音ではあった。
MOUNT A12にはフィルムカメラのようなアナログ感がある。マウントの奥に見えるのはセンサーではなく、フォーカルプレーンシャッター幕だ。それがホッとさせるというのはあると思う。
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