10年ほど前にNikonD800を購入した。3600万画素という当時としてはとんでもない高画素を体験したかったからだ。3600万画素もあれば仕事の写真も大雑把に撮っておいて、あとでトリミングも自由自在だと考えていた。
だが実際に使ってみるとそう簡単な話でもなかった。何故か。それは写真はレンズによって一点透視図法の、中心に向かう遠近法画像になるからだ。広角レンズなどはそれが強調されるから、周辺部を使うと消失点が写真の中心からずれて、トリミングされた写真であることがすぐにバレる。写真を扱う仕事をしているとそれがに気になる。
つまりは写真は撮る段階でトリミングしておくことが一番なのだ。だからこそプロのカメラマンが成り立つ。彼らは基本的に後でトリミングするなんてことは考えないで被写体に向かう。どんなに大胆な構図であっても、プロの写真の中心は常に真ん中だ。もちろんピントの合ったところを中心から外して周辺に置くというのは表現として一般的だし、表現方法として消失点がずれている写真をあえて使うということはありうる。トリミングすることが間違いだということではない。
そんなことを思ったのはGXRのAPS-Cのセンサーによって焦点距離50mmのJupiter3が、75mm相当の画角になって、トリミングした写真のように写ると思ったから。それは悪いことじゃなくてカメラでトリミングするのが心地よく感じられたのだ。ボケのこともあるけど50mmの焦点距離よりも75mmのほうが自分には合っているようだ。
レンズの焦点距離(というか画角)は、遠くのもの撮るとか、広い範囲を撮るとか、遠近感を強調したり弱めたりということの他に、トリミングの効果を生かすための選択というのもあるのだなと、今になって理解した。
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