2025/04/26

母と娘

やっと思考力が回復してきた。美学生が作る課題のようなイラストレーションを作っている。同じ形態と数の材料を使って見た目の異なる平面構成をいくつも作ってみる。できるだけ元の形から離れた形を生み出すこと。色と角度と反転と拡大縮小。イラレなら簡単にできるやつだ。

気温が上がらない。厚着するほどじゃないが足もとは寒い。130ページほどの同人誌とA2ペラのフリーペーパーはそろそろ終盤。現役を引退した方々とのやりとりはコツがいる。そこは年の功…。

こだわりがあるってことはべつに自慢できることでもない。迷惑だってこともある。そこは妥協点を探るところ。譲り合い。融通の効かないデザインは鬱陶しかったりするし。

ここ3日ばかり1、2歳の娘とその母親の短い動画を繰り返し観ている。母親は生まれつき両腕が無い(左腕はほぼ肩から無く、右腕は手首と指2本がかろうじてあるようだ)。すべてを足で処理している。動画は駅ようなところを二人で歩いている姿を、たぶん夫と思われる人が撮っているようだ。娘を椅子に座らせたり、リュックから買い物カードを取り出しコンビニで娘にお菓子を買ってやり、二人でまたベンチに座ってお菓子の袋を破ってやって娘に与えている。娘は大喜びでお菓子を食べていて、母は可愛さに何度もキスをしている。まったく普通の母と娘の姿だ。母は20代後半くらいでとても美しい人だ。髪は短くたばね、オシャレにまだらに染めている。服装はTシャツにジーンズ。娘に何かしてやる時は右足の靴下を脱いで手のように動かしている。観ていると障害が気にならなくなるくらい動きも美しい。意志の強そうな表情。その普通に見える生活風景にたどり着くまでにどんな苦労があったか想像することもできない。ただその美しさと意志の強さに惹かれ夫となった男の気持ちは伝わってくる。

左足が不自由になったくらいであまり動かなくなっている自分が情けなくなる。つくづく反省させられる。

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